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2008年8月 3日 (日)

男鹿和雄展

08080301

 昨日の夕空はすごくダイナミックでいつも見ている空よりもずっと広く、そして高く感じられました。
 でもそんな時に限って、手元にカメラもなく、刻々と表情を変えていく様子をただ眺めるばかり。そんな時もありますよ。
 という訳で今日の写真は、旅行中に見かけた「空」です。どこまでも高くそびえていく雲でした。

 今日は先日、「札幌芸術の森美術館」で見た展覧会について少し書きます。

 男鹿和雄 展

 この作家の名前を聞いて「ピン」とこなかった人でも、「トトロやもののけ姫の背景を描いた人」と言えば、思い当たるのではないでしょうか?
 今やスタジオジブリの作品と切っても切れない背景画家ですが、そう考えると、意識するしないはともかく、この人の作品を見た事のある人はかなり多いんではないでしょうか?

 夏休みにも入っており混雑を予想して出かけましたが、平日の2時過ぎということもあり、この日はとても空いていて、気づけば展示室に自分一人しかいない、なんて場面もありました。
 600点近い作品の展示ということで、見応えもかなりあります。後半は、展示室を出るたびに「まだ続きがあるの?」なんて思いながら次の展示室に入っていきます。体力がないと途中でへばってしまいそうです。

 こうやって背景画だけ取り出されて見せられると、そのクオリティの高さに改めて驚かされます。スクリーンやモニターの上では動画の部分にばかり気を取られていますが、それをこうやって静止画として見せられると、逆にセル画の薄っぺらさが目に付きます。
 アニメーションの背景画でしかないと言われれば確かにそうなのですが、こうやって主体として冷静に眺めているうちに、それぞれが一枚の芸術作品として成立している事に驚きと感動を持って眺めている自分がいました。自分も含めた下手な風景画家の作品よりも、ずっと説得力のある作品を見る事ができる展覧会でした。

 ちなみにこの作品展、この後秋田県でも行なわれるそうです。ただ会場の関係なのか、作品の数は3分の1ほどになってしまうのは残念ですが。どうせならもっと広い場所もあるので、そちらでやれば良いのにと思っていましたが、展覧会のスポンサーを見て、その理由が何となく想像してしまいました・・・。




中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
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http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

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私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。

http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


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