« 摩周岳に登る | トップページ | 始めてはみたけれど・・・ »

2008年7月24日 (木)

これも「ゆるキャラ」?

 うちの近所にはネコが多く、良くあちこちをウロウロしているのを見かけます。近くでネコのために一部を改造(?)している家があったり。
 自宅の裏にある車庫をねぐらにしてるのがいて、時々鉢合わせになるとあわてて逃げていきます。どちらかといえば、猫や犬を飼いたいとは思わないタイプの人間なので、住み着かれるのは少々困るんですが。

 ということで、今日はネコの出て来る絵本を紹介!

11ぴきのねこ

馬場のぼる 文・絵/こぐま社 刊

 初版が出たのが1967年で、人気があったのかその後シリーズで6、7冊程度出版されています。「とらねこたいしょうと10ぴきののらねこと」が巻き起こす事件の物語。

 シリーズ中の「11ぴきのねことぶた」で、ネコたちがトラックに乗っているの表紙を、図書館で見つけたのが読み始めのきっかけ。最初はやっぱりクルマでした。

 このシリーズに共通していることは、教訓めいた話の展開なのに、それがぜんぜん定石通りにならず、必ずと言っていいほど最後に裏切られます。しかしこの意表をついたとも言うべきラストのおかげで、逆に強く印象に残り、どれも忘れられない本になっています。
 毎回常識はずれ行動をとってしまうネコたちですが、そのとぼけたキャラのおかげで、そんな事も気にならなくなり、いつの間にか肩の力を抜いて「こんなんもありかも?!」という気持ちで読み終えています。そう考えるとこれこそ「元祖ゆるキャラ」の一つなんじゃないでしょうか?

 読んでいると「本当にそれで良いの?」と突っ込みたくなる展開に疑問を抱きつつも、忘れた頃に再び読んでみたくなる、そんな不思議な魅力のある本です。

 機会がありましたら、ぜひお子さんと一緒にどうぞ!


私の作品が西脇市サムホール大賞展に入賞しました。

http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/thumbhole/


中野修一公式ウェブサイト/この世界のカケラを眺めながら
  雪梁舎フィレンツェ賞展の入選作も公開中
http://homepage.mac.com/sekainokakera/index.html

ウェブ企画展『公募展入選作品展』好評開催中!

|

« 摩周岳に登る | トップページ | 始めてはみたけれど・・・ »

絵本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 摩周岳に登る | トップページ | 始めてはみたけれど・・・ »