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2008年7月 9日 (水)

キャンバスを作る、その4

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いよいよ下地剤を塗っていきます。

08070705 上の写真は今回使う大まかな道具が写っています。ボールの中の白い粉は胡粉とチタン白です。これでは見えませんがこの下には冷蔵庫で冷やされ、固まった膠水が入っています。(右図)

 なぜこんな事をするかというと、これから行なう作業は「乳化」と言って「水と油」という本来混ざり合わないはずのものを混ぜ合わせる作業だからです。この面倒な作業を成功させるためには、できるだけにクリームに近い状態の方がやり易いからです。

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  ざっくりざっくりという感じで混ぜていきます。すると右図のようにクリーム状になってきます。粉のかたまりが見えなくなり、全体が滑らかになってきたらOKです。この作業あまり時間をかけすぎると、膠水が液状になり、ゆるくなってしまうので注意して下さい

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 ここからがいよいよクライマックス、乳化作業の本番です。
 ボールの中にスタンドリンシードオイルを糸のようにゆっくりとたらしていきます。そこを一気に撹拌していきます。機械がないという時はかき混ぜる人と油をたらす人との二人体制で行なう方が良いかもしれません。ちなみに上の図のようでは油は多すぎるのでもっと細くしてたらすべきです。
 ここで作業の手を休めると分離していくので、一気に最後まで行なう事。これがポイントです。乳化に失敗するとここで油が分離して玉状に浮いて来ます。
 見た感じは大丈夫そうで一安心・・・と思いきやこの後落とし穴が待っていたのです。

 油も全て入れ終わり、後は水を加えて伸ばして終わり。ゆっくり水を加えて撹拌していきます、と途中までは良かったのですが、やっぱりここで分離してしまいました。
 原因は分量ミス、撹拌ミス、気温など色々考えられますが、失敗するとしたらこの行程です。また同じ所でダメでした。そこの方にだいぶん重く固まった部分があるので、水を入れる前に底からすくうように撹拌し全体の濃度を一定にした方が良かったのかもしれません。
 とりあえず油は分離して来たものの、全体としては使えるのでその浮いてきた油を素早く除去し、地塗りを開始。

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 塗る前から少し嫌な予感はしていましたが、ここでもミスが発生。
 分量が足りなくなってしまいました。
 結果は上の図の通り。ムラが多くてこのままではとても使えません。膠で目止めをしてあるので、このままでも使えない事もないのですが、なんか失敗したと思ったまま描画を始めるのも気分が良くないので、もう一層この上に塗り重ねようと思います。ただ胡粉もチタン白も全て使ってしまったので、これが手に入るまでは一旦作業中止です。次は8月に入ってからになると思いますので、この続きは少々お持ち下さい。

なお参考にしている文献は、

美術出版社 刊 佐藤一郎 著
「新技法シリーズ 絵画技法入門」
ーテンペラ絵画と油絵具による混合技法ー

 今回失敗したのは私のミスで、この参考文献のせいではないので、くれぐれも間違えのないように。

誰か上手くいく方法、知っていたら教えてくれませんか?




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